福井市防災士の会 / Fukui City Bousaisi Association

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2020年の活動内容 ●啓発(けいはつ) 2021年3月6日(土)


オンライン防災(おんらいん ぼうさい)

 防災マップ作り(ぼうさい まっぷ つくり)

 福井市円山公民館 (ふくいしえんざんこうみんかん)+福井駅前ハピリンでバブリックビューイング

ライブ配信

 

 Dijest 19 min.

 

イベント公式サイト
https://peraichi.com/landing_pages/view/onlinebousai

 


身近な防災マップ作りしゃべり原稿 2021.3.6 マイク・ヨコハマ 菅生敬一


マ:ぼうさいチャンネルをご覧のみなさん。

二人で:  こんにちは。

マ:今回は、防災初心者と申しますか、新しく地域防災リーダーになった方、これから防災活動を始めようという方を対象に話を進めたいと考えております。
 実際に作られた防災マップはどんなものですか?

ス:はい。A3サイズの少し厚めの紙に印刷したものです。(例を手で持って見せる)

  ご自分が住んでいる場所のことが書かれています。

マ:今日は、一緒に白地図とマーカーを使って「より身近な防災マップ作り」をやってみたいと思います。

 お手元に白地図はプリントアウトしてございますか?
 まだの方は、ダウンロードしてプリントアウトしてください。
 オンライン防災のサイトのほか、福井市防災士の会ホームページからもダウンロード可能です。

 マーカーはなくても鉛筆などで書いて、実際に「より身近な防災マップ作り」を体験していただきたいと思っています。

 申し遅れましたが、私は、福井市防災士の会理事のマイク・ヨコハマと申します。

ス:私は、防災マップを作成した、福井市円山地区自主防災連絡協議会会長の菅生敬一と申します。

 今、私達は、北陸の福井からお送りしているのですが、皆さん、福井と聞いて何を思い浮かべますか?
 今、福井がプッシュしているのは、恐竜です。
 JR福井駅前には、恐竜のモニュメントが3体設置してあるのですよ。しかも、動いて、吠えるのです。
 コロナが収まったが是非、一度、恐竜を見に遊びにきてくださいね。

マ:防災士の活動としてはどのようなものをしていますか?

ス: 防災士としての活動としては、

 スキルを高める研修会への参加、
 イベントなど啓発活動、
 地域での広報活動、
また、
 救護活動として2018年の大阪北部地震の後、マイクさんも含めて4人のメンバーで大阪府茨木市にボランティア活動にもいきましたね。

マ:あの時は、暑い季節でしたね。

  菅生さんは、長野県にもボランティアに行かれていましたよね。

ス:2019年10月の台風19号は、関東甲信や東北地方を中心に記録的な大雨を降らせ、甚大な被害をもたらした。 長野県長野市では千曲川の堤防が決壊し、5千世帯以上が浸水しました。

 その復旧作業のためのボランティアバスを福井県が出したので、早朝に福井を立ち、片道5時間弱の強行軍でした。現地作業は、半日だけでしたが、色々な経験をさせていただきました。

(南四ツ居の白地図)

マ:皆さんが白地図と筆記具の準備をしている間に、今回の防災マップ作りのあらましをお話していただけますか?

ス:私が住む円山地区では、様々な防災活動として図上訓練や実地訓練を行なっています。その中で、防災マップを作って、各家庭に配布できないかという声が上がり、2019年に各地区で勉強会を開き、作り上げました。
 その結果が2020年の福井県の防災マップコンテストで最優秀賞を受賞することになりました。

マ:2011年の東日本大震災以降、全国的にハザードマップが作成され、行政のホームページで公開され、印刷したものを各家庭や事業所などにも配布していますが、このようなハザードマップと防災マップはどう違うのですか?

ス:こちらに福井市が作成したハザードマップがあります。これがその一例です。

 人口30万人足らずの小さな行政区ですが、日本海沿岸部から標高500m程度の山間部まで広いですので、13種類の洪水ハザードマップが福井市役所のサイトからダウンロード可能です。
 色々な情報が盛り沢山に書き込まれているしっかりしたものですが、細か過ぎて、パッとみてわかりやすいものではありません。

 一方、円山地区の各自治会が作った防災マップは、住んでいる私たちで意見を集約して、作っていますからとても身近です。

 それと、身近な防災マップは、危険箇所などの「マイナス要因」に加え、防災倉庫やAED設置場所や災害時に役立つ重機置場などの「プラス要因」も書き加えられています。
 さらに、要支援者の情報なども個人情報の扱いに気をつけながら書き込んでいるというのも特徴のひとつです。

マ:なるほど、そうですね。でも、防災マップを作るとなると大変な作業になるのではないのですか?

ス:そうでもないのですよ。

マ:と言いますと。

ス:防災マップ作りで一番大事なのは
「良いモノを作らなけレバいけない」と意気込み過ぎないことなんです。
 まずは、ご自分が住んでいる地域を知ることが大切で、完成した立派な防災マップをいきなり作ろうと思わなくても良いのです。
 いろいろな人の知識や意見を出し合って、地域の実態をみんなに知って貰うのが防災マップ作りの最初の目的です。

マ:どんな人たちに参加して貰うと良いのでしょうか?

ス:地域に住んでいる方全てに参加していただきたいですが、子育て中の子ども会の役員さん、自治会長経験者など地域の人と交流が多い方、昔地震や洪水の経験をしたことのある年配の方にも参加していただきたいです。
 また、地域の社会福祉委員さんや民生委員さんなども参加して欲しいです。
 人命救助の資格を持っているとか、防災知識が豊富である必要はありません。

(南四ツ居の白地図)

マ:そろそろ白地図の準備が出来たと思いますので、実際にマップ作りを始めましょうか?
 まず、何から始めましょうか?

ス:ピンクのマーカーを用意してください。
  エリア内の狭い道路を塗っていきましょう。

 サンプルの地図だと8箇所ありますので、実際に塗ってみてください。

(番号付きのピンク8箇所のパネル)

マ:8箇所にマーカーで塗れば良いのですね。少しお時間を取りますので、その間に、福井市の災害について、お話ししていただけますか?

ス:はい。
  福井市は、第2次世界大戦の空襲で壊滅的な被害を受け、ようやく立ち直りかけた3年後の1948年に6月に福井地震が発生し、死者は3,769人、負傷者は2万2000人以上、全壊した家屋はおよそ3万6000戸と再び、大きなダメージを受けました。
 さらに、1ヶ月後。
 地震で地盤が緩んでいたところに、3日間降り続いた雨のせいで九頭竜川の堤防が決壊し、福井市内のほとんどが水没しました。福井県の北部を流れる九頭竜川は、福井県最大の河川で、九つの頭を持つ龍が暴れるという由来から名前が付けられたもので、太古の昔から何度も洪水を引き起こしています。
 戦災、地震、洪水と続いた中から粘り強く復活したことから、不死鳥、すなわち、フェニックスが福井市のシンボルとなっています。

 地震以外にも、台風被害や洪水はたびたび起こっており、北陸特有の雪害もあります。
 38豪雪と呼ばれる昭和38年、すなわち、1963年の雪害では、死者228名もの人的被害もだしています。
 それまで行政当局は雪は春に融けるという理由で災害と認めてきませんでしたが、初めて豪雪災害に災害救助法を適用させたのもこの豪雪でした。

 56豪雪と呼ばれる1980~81年大雪では、死者133名も出ています。

 その後も、たびたび雪害に悩まされ、2021年の今年も1月の大雪のため、成人式が延期になった自治体もありました。

 また、日本海に面したエリアでは、津波被害も予想され、高台に逃げ込む訓練を年間に何度も繰り返している小学校もあります。

 福井市の避難所の情報ページには、地震、洪水、土砂災害、津波の4種類にわけて避難所の案内を出しています。

 日本は、災害大国なのでどこに住んでいても、災害に対する備えは必要です。

マ:福井市での地域防災活動はどのようになっていますか?

 はい。福井市には、約50の小学校があり、それぞれが地震や風水害の際の避難所に指定されています。そのうち40箇所以上には、「非常用貯水装置」が整備されています。

 この非常用貯水装置を小学校の校庭の下に設置することになったきっかけは、戦後最大級の被害をもたらした1948年の福井震災なのです。

 人口1000人程度から15000人程度の小学校区毎に自主防災会連絡協議会があり、公民館を中心に活動しています。
 福井市は、各地に公民館があり、社会教育の場として、体育祭やスポーツイベント、太極拳や空手、踊りや歌などの芸能活動、文学や学術研究の場として利用されているとともに、洪水時には避難所にもなり、防災活動の拠点となっています。
 発電機や投光器、簡易トイレやテントや食糧を入れた防災倉庫を整備してあるところも多いです。

 昨今のコロナ禍でその運用も臨機応変に見直しているところでもあります。

(番号無しのピンクラインのパネル)

マ:さて、ピンクのラインを引けた頃かと思います。次は、何を書き込みましょうか?

(番号付きの緑枠4箇所のパネル)

ス:次は、広場や公園を緑の枠で囲ってください。

マ:公園などを緑の枠で囲むのですね。この地図だと5箇所ですね。書き込んでいる間に、円山地区の概要をお話ししていただけませんか?

ス:円山地区は、福井駅から車で10分ほど東に走った場所で、商業施設やマンションが立ち並ぶ国道8号線沿いから、のどかな田園地帯までに約8000人が住んでいます。

 地区は、16の自主防災会に分かれております。
 ほぼ、中央に円山小学校と円山公民館があり、それぞれの自治会には集会所を持っているところも多く、住民同士の交流が比較的活発なエリアです。

 洪水といえば、東日本大震災の起こる少し前の2004年7月18日の福井豪雨災害がありました。この時には、円山地区内で冠水したエリアもありました。

マ:なるほどわかりました。次は、何を書き入れましょうか?

ス:青いマーカーで河川や水路を書き込んでください。3箇所あります。

 先程、17年前に起こった福井豪雨災害のお話をしましたが、この3の北側が冠水したエリアです。

 あの時は、足羽川の水が堤防から溢れる「氾濫」ではなく、堤防の構造自体がが切れる「決壊」で、大きな被害が出ました。
 多くの住宅が水没した、みのり地区には「災害ボランティアセンター」が設置され、他府県からも多くのボランティアの方に助けていただきました。ありがとうございます。

マ:次は、何を書き込みましょうか?

ス:今回の防災マップ作りでは最後になりますが、お役立ちグッズと言いますが、地域の「プラス要因」となるものを書き込んでみましょう。

 白地図からはわからないので、私と一緒に、赤色のマーカーで書き込んで頂けますか?

1と2は、AEDとしてお馴染みの自動体外式除細動器がある場所です。

一つ目が、地図の左端のここと、ここにあります。

3は、ふれあい会館に設置してある防災倉庫です。これは、公民館にあるものとは別に、このエリアで管理しています。円山公民館までは約1km離れているので、自治会に防災倉庫があるのは心強いです。

4は、荒川公園にある防火水槽です。

5は、民間の建設会社が所有している重機です。
   地震発生時には力になってくれることでしょう。

(番号なしの防災マップのパネル)

マ:ようやく防災マップの形になってきましたね。

ス:はい、これに、消火栓や防犯灯の位置、道路の標高などを書き込んだものを印刷用データに加工し、印刷して各家庭に配布しました。

 ちなみに、最終的な印刷は、東北・青森県の印刷会社に依頼しました。

マ:ありがとうございます。
  他のエリアで特徴的なものはございますか?

ス:はい、こちらの自治会マップには、住宅名が赤く表示されている家があります。これは、要支援者がお住まいの住宅という意味です。
 個人情報の取り扱いがうるさい昨今ですが、「愛する人の命を守る」ために、コミュニケーションを取りながらマップにも反映させています。
 共助の取り組みと言えます。

マ:出来上がった防災マップはどのように活用されていますか?

(下中地区の住宅でマップを貼ったものの写真)

ス:こちらのお宅では、防災マップをリビングの壁に貼り、家族みんながみられるようにしています。

(下中地区の住宅でマップを貼ったものの写真)

 日常的な家族会議の資料として、避難路を実際に散歩してみたり、地域学習会の資料や避難訓練の計画などにも役立てています。

 最初に申しましたが「良いモノを作らなけレバいけない」などと思わず、地域の特性を知り、住民のコミュニケーション活動の一環として気軽に取り組んで欲しいと思います。

 また、数年に一度は、マップの修正と更新も考えていく必要があります。
 いきなり、完成度の高いものを作ろうとせず、まずは、簡単な防災マップを作って、地域のことを知って欲しいと思います。

マ:どうもありがとうございました。

ス:何かご質問があれば、zoomを通じてお答えしたいと思います。

マ:本日はありがとうございました。

 

 


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